椿の歴史1
椿は、日本における伝存する最古の正史日本書紀や古事記に椿の事が記されています。
椿は、元々は油料として使用されていたが、奈良時代に入ると花樹として観賞されるようになり、生産が盛んになった。椿油は生活の必需品で、化粧品、薬、高級食用油、整髪料など幅広く使われるようになった。
(現在でも、様々な商品に使われておりますが、椿油には酸化されにくいオレイン酸を多く含む為、老化を抑制する効果があるようです。)
万葉集には、「あしびきの やつおのつばき つらつらに
見とも飽かめや 植えてける君」(大伴家持)とあり
意味は、「山々の椿は、つくづく見ても見飽きる事がない、
植えたあなたも椿と同じように見飽きる事がない」です。
戦国時代には、織田信長に茶頭として雇われた千利休は茶花として椿を好んでいた。その後、豊臣秀吉に仕えた。その時の庭師の名前が侘助と言い、彼の名に因んで侘助椿と名前が付けられたと言われています。
織田信長の菩提寺として秀吉が建立した大徳寺総見院(京都には、秀吉が利休から譲り受け植えた胡蝶侘助が現存している。
2013-10-19 15:04